石 山 裕 慈(ISHIYAMA Yuji)


 略歴・業績等

 1979年生まれ。東京大学文学部言語文化学科卒業。東京大学大学院人文社会系研究科を経て、2009年に弘前大学へ。修士(文学)(2004年、東京大学)、博士(文学)(2009年、東京大学)。

研究の概要
日本語史を研究しており、とりわけ中世を中心とする日本漢字音史(つまり「音よみ」の歴史)に関心を抱いています。

キーワード
日本語史 音韻 日本漢字音

著書・主要論文
○親鸞自筆『三帖和讃』から見た鎌倉時代漢語声調の一特徴――語構成に現れた非対称性――(『日本語学論集』創刊号、2005年3月)
○声点差声の一目的――親鸞自筆『観無量寿経註』『阿弥陀経註』の場合――(『国語と国文学』第82巻第4号、2005年4月)
○涅槃講式における漢語声調の変化についての考察(『訓点語と訓点資料』第115輯、2005年9月)
○観智院本『世俗諺文』の漢字音(付・字音点分韻表)(『日本語学論集』第2号、2006年3月)
○六地蔵寺本『文鏡秘府論』の漢字音(『日本語学論集』第3号、2007年3月)
○貞享版『補忘記』の漢語アクセント(『国語と国文学』第85巻第3号、2008年3月)
○論語古写本における漢字音について(『日本語学論集』第4号、2008年3月)
○醍醐寺本『本朝文粋』の漢字音(『訓点語と訓点資料』第122輯、2009年3月)
○中世呉音字音直読資料における境界の消滅について(『日本語の研究』第5巻第3号、2009年7月)
○日本漢字音に関する諸問題(『弘前大学国語国文学』第31号、2010年3月)
○中世における『論語』古写本の声点について(『弘前大学教育学部紀要』第105号、2011年3月)
○『本朝文粋』における漢語声調について(『訓点語と訓点資料』第126輯、2011年3月)

所属学会
日本語学会 訓点語学会 日本音声学会 弘前大学国語国文学会 東京大学国語国文学会

 主な担当授業科目

○日本語学演習W
 中世末期にローマ字で書かれた「イソップ物語」を読みます。キリスト教宣教師のための日本語教科書という性格から、当時の口語がふんだんに使われており、また仮名文字では表記されることのない事柄までもが再現されています。400年前の日本語とは、いわゆる「古文」とは違う、現代の日本語(それも「関西弁」)に案外近いものであったことが分かると思います。

○日本語学特論U(言語文化特論)
 現代日本語の音声について解説します。英語を勉強するときは発音についてやかましく言われますが、日本語の発音というのは意識しないものです。それだけに、日本語の音というのは不完全なものであるかのような印象をお持ちかも知れませんが、決してそうではなく、日本語の音というのも美しい体系を持っていることや、日本国内でも方言によって違いがあることなどを説明していきます。

○言語学の基礎
 日本語学の概説書には、かつてはハ行音がp音であったとか、「キ」や「ケ」に2種類あったというようなことが書かれています。もちろん私を含め、1000年前の音を聞いた人はいません。それなのにどうしてそんなことが分かるのか、また変化のあり方というのはどういうものであったのか、解説します。

 自己紹介

1、趣味 基本的に無趣味だと自覚していますが、一時プラモデル作りに凝っていたことがありました。あとファミコン以来テレビゲームもいろいろやりました。えてしてインドア派ですが、列車に乗るのが好きだったりもします。東京にいた頃は、地下鉄の路線などが開業すると乗りに行った…と言いつつ、「つくばエクスプレス」などには乗らずじまいだったことを思い出しました。

2、特技 プラモデルにしろゲームにしろ、そこまでの腕前ではないので「特技」というほどでは…。ただマインスイーパ(Windowsのオマケゲーム)では上級68秒という記録を持っており、自慢できるスコアです。あと上述のようなことをやっていたため、東京近郊の鉄道網はだいたい頭に入っており、路線図を見ずに移動できます。

3、休日の過ごし方 まだ新生活に慣れておらず、生活物資を買い揃えたり、自転車で走り回って位置関係を確認したりしているうちに終わってしまいます。作りかけになっている「戦艦大和」の模型を完成させるのが当面の目標です。

4、何かひとこと 実家は京都なのですが、小さいときは鹿児島に割と長く住み、高校と予備校は京都で、大学は東京で、そしてこのほど弘前に赴任しました。移動距離の長い(そしてどんどん北に向かっている)人生です。東北新幹線八戸開業の際青森まで旅行したことがあり、それが今まで行った中で最北端になっています。近いうちに北海道上陸を果たすのも当面の目標です。

E-mail:ishiyama@cc.hirosaki-u.ac.jp