
弘前古御絵図 現在の弘前市の地図

参考:川崎染工場ホームページ
http://www5a.biglobe.ne.jp/~aizome/aizome.html
近年、乳児から成人までの広い年齢層でアトピー性皮膚炎の患者が増加しています。 また、先進工業国の人口の20%はアトピー性皮膚炎を患っています5)。アトピー性皮膚炎の治療は、日本皮膚科学会や旧厚生省厚生科学研究班のガイドライン6)にあるとおり、 ステロイド外用薬の適正使用を中心とし(場合によっては免疫抑制剤を使用)、これにストレスの軽減を配慮するものになっています。 しかし、ステロイド外用薬の使用は、皮膚の表面を薄くし、外部からの刺激や感染等に対する抵抗力が弱くなるなど、様々な副作用を起こすため、 新たな型の治療薬の開発研究が求められています。
我々は、「藍が皮膚に良い」という言い伝えに着目し、様々な皮膚病の原因菌である、「Malassezia furfur」 に対する抗菌物質を、藍から探索することにしました。M. furfur は皮膚常在真菌で、澱風・脂漏性皮膚炎の原因として知られていましたが、 最近、9つのアレルゲンがこの菌から見出され、成人のアトピー性皮膚炎との関連で、皮膚科学者から注目されています。
タデアイの乾燥葉をジクロロメタンで抽出し、その後分離・分画を数回繰り返し、M. furfur に対して高活性な物質、「Tryptanthrin」 を単離しました。MIC(最小発育阻止濃度)では、現在治療に用いられている抗真菌薬、硝酸ミコナゾールの約6倍の活性を示しました。
引用文献
1) 「新編 弘前市史」編纂委員会 編,「新編弘前市史通史編3(近世2)」,弘前市企画部企画課 (2003)
2) 南善子,化学と生物,39(3),202 (2001)
3) X.Bin,Mem.Inst.Oswaldo Cruz.,86(Sup.2),51-54 (1991)
4) T.Hashimoto et al,Nad.Med.,53(1),27-31 (1999)
5) Viswanath P.Kurup,Banani Banerjee,Fungal allergens and peptide epitopes Peptides 21,589-599 (2000)
6) 「アトピー性皮膚炎ガイドライン2002」 URL:http://www.kyudai-derm.org/atopy/atopy.html
参考文献
1) 北原晴男ら,「藍の化学」,弘前大学教育学部紀要87,83-88 (2002)
2) K.Seifert and W.Unger Verl.Zeitsch.Natur.49,44 (1988)