にんにくの薬効

ニンニクにはさまざまな薬理作用があることが知られており、古代より民間薬として利用されてきました。この薬理作用については完全に解明されているわけではありませんが、ニンニクの特徴的な成分である有機イオウ化合物が重要な役割を果たしていると考えられています。

 

ニンニクの主成分

 

アリイン

無味無臭の特殊なニンニクのアミノ酸。すり下ろしたり刻んだりすると、アリナーゼの働きにより悪臭を発する。

アリナーゼ

触媒的作用をする酵素。ニンニクの細胞が破壊されるとアリナーゼの働きにより、アリシン・ジアリルジサンファイドなどの物質が生成される。加熱すると働きが弱くなり匂いが少なくなる。

アリシン

アリインがアリナーゼの作用によって生成される硫黄性化合物。反応性が高く刺激があり不安定な物質。抗菌力を有する。

ジアリルジスルフィド

アリシンが分解してできるニンニク油の主成分。悪臭があるが抗菌性や薬効もある。

アホエン

アリシンが加熱されて生じる物質。抗血小板作用・抗菌作用がある。

アリチアミン

アリシンとビタミンB1が結合してできる物質。

スコルジニン

ニンニク中のある物質と糖分が結合してできた物質。ニンニク成分なのに無臭であり、体力増強や抗ガン作用がある。

ゲルマニウム

ニンニク中に含有されるミネラルの一種。酵素を全身に供給する働きがあり、疲労回復や強壮に効果がある。抗ガン作用があることも知られている。

メチルアリルトリスルフィド

血小板凝集抑制作用がある。血液の凝固を防ぎ脳卒中や心筋梗塞などの血栓症を防止する。

 

 

ニンニクの薬効

 

ガン予防

アメリカにおけるガン予防に効果のある食物の研究で、にんにくは第一番にテーマに取り上げられました。現在ガン予防において最も注目を集めているのが、身体の自然治癒力を高める方法です。にんにくには体内の自然治癒力を高め、ガンを予防する成分が多く含まれています。

かぜ予防

かぜの原因はまず何と言っても疲労です。にんにくに含まれるアリシンという物質は疲労を回復し、精力を増進する働きがあります。また強力な殺菌力により、かぜのウイルスを弱めます。

アトピー

最近にんにく風呂がアトピー性皮膚炎に効くということがわかりました。アリシンが皮膚の血行を良くしてくれるからではないかと言われています。

肝臓病

二日酔いの時ににんにくが良いというのはよく知られています。にんにくが細胞組織を活性化させ、肝臓を強化し、保護してくれます。

糖尿病

糖尿病を防ぐには、糖質のエネルギー代謝を促進し、膵臓のインシュリン分泌を増加させることが大切です。にんにくに含まれるアリシンとビタミンB1が結合してできるアリチアミンは、強力な糖質代謝エネルギーがあります。またアリシンは体内のビタミンB6と結合し、膵臓の働きを活性化します。

ぜんそく・気管支炎

ぜんそくや気管支炎になった時一番つらいのが、痰がからんでの咳です。にんにくには痰を取り除く作用があるので症状を抑えることができるのです。気管支炎に関しては、体質改善まで行ってくれるのです。

高血圧

高血圧は、血管の内側にたまった汚れと、コレステロールや中性脂肪でどろどろになった血液のせいで、血流が悪くなるのが原因です。にんにくに含まれるアリシンは、血管を広げ、血管内の汚れを取り除く他、コレステロールを下げる効果もあります。

強壮剤

古くからにんにくの強壮剤としての効能はよく知られていましたが、近代医学においても性腺ホルモンを刺激するなどの作用が明らかになっています。にんにくのこの作用は即効性があり、食後6時間から12時間で効き目が現れると言われています。

活性酸素による細胞の老化を防ぐ

最近、ガンや老化、成人病は活性が原因だと盛んにいわれています。もちろん活性酸素から身を守るための抗酸化機能は備わっていますが、その働きも歳とともに衰えてきます。ニンニクには、ジアリルスフィドとアリキシンという強い抗酸化作用をもつ成分が含まれていて、どちらも酸素と結びつきやすい性質をもっています。これらが生体に代わって酸化されることで活性酸素による害が未然に防げる訳です。

 

血液の循環をよくする

アリシンを加熱してできるアホエンには、強い抗血栓作用やコレステロール抑制作用があります。動脈硬化を予防し、血液をサラサラにしてくれます。また、血行がよくなるため、肩こりや冷え症、神経痛などにも効果があります。

 

抜群の殺菌力

アリシンには強力な抗菌力、殺菌力があります。12万倍(プールにほんの1滴)に薄めてもその効力を失うことはなく、コレラ菌、チフス菌、ブドウ球菌、大腸菌、結核菌などを殺すほどの凄い力をもっています。ニンニクが抑えることのできる感染症は、72種類にも及ぶといわれています。
 ですから、カゼやインフルエンザウイルスに対しても強い抵抗力を示します。これほどの強い殺菌力は、ニンニクが外敵(虫など)におそわれた時に身を守るための作用と考えられており、ペニシリンやマイシンにも勝るといわれる抗菌力は、ニンニクが天然の抗生物質といわれるゆえんです。

 

<製作者> 飛鳥 拓哉

内田 俊輔

<参考図書> ニンニクの科学 (齋藤 洋監修) 朝倉書店

<参考HP> http://www.rakuten.ne.jp/gold/aidoll/tisiki_ninniku.html

http://www.rakuten.co.jp/uzumasa/449345/486656/

http://www3.ocn.ne.jp/~mugiwara/ninniku1.html



学生紹介       研究内容