筋ジストロフィー患者のコミュニケーションを支援するために、「伝の心&心友(日立)」と院内LAN(直結)によるNetMeetingの利用を試みた。
システムの構成は下図のとおり。隣接する病棟間にLANケーブルを仮設した。工事は業者に依頼し、LANケーブルは約60m。MMRさん側にHUBを入れた。(2002.2.6 業者の都合でクロスアダプタで直結に変更されていた)

MMRさん、MNTさん共に、現在の利用形態を保持しつつ、新たにNetMeetingによるコミュニケーション(ビデオ電話とチャット)を追加することが目的。

基本的に以下の構成。
以下は初めに一度設定しておけばOKのはずなのだが、(3)の通話の自動受信の設定などは解除されることもあるようだ。
(1) NetMeetingの起動

(2) メニューバーから[ツール]を選び、[オプション]を選び、[全般]タブで[姓][名][電子メールアドレス]を入力。NetMeetingインストール後の初回起動時にも、この入力を求められる。

(3) [ビデオ]タブで[通話の開始時に自動的にビデオ送信を開始する]と[通話の開始時に自動的にビデオ受信を開始する]をチェック。

(4) メニューバーから[通話]を選び、[自動的に通話を受信する]をチェック。
2002.2.6 ただし、このチェックは保持されないことがあるので要注意。

(5) メニューバーから[表示]を選び、[コンパクト]と[常に手前に表示]をチェック。

(6) メニューバーから[ツール]を選び、[チャット]をチェックし、チャットウィンドウを表示。

NetMeetingを起動する際のキー操作を自動化するために、Akeyを用いている。以下の設定は、NetMeeting以外のアプリケーションを利用する場合にも適用できる。
(1) Akeyを入手し、適当な場所に解凍する。例えばC:\home\akeyに格納する。
(2) akey.exeと同じ場所にあるakey.cfgを編集し、以下の内容とする。この内容は、以下のakey000.txt, akey001.txt, ...と順次対応するメニュー表示の名前なので、自動キー操作の登録を追加した場合はここも追加する。
(3) akey.exeと同じ場所にあるakey000.txtを編集し、以下の内容とする。ただし、リスト中のcallto:...のIPアドレスは通話先のアドレスを記載する。
akey000.txt:(4) デスクトップにakey.exeのショートカットを作り、名前を「通話開始」とする。そのプロパティを開き、[リンク先]に「 0」の2文字を追加する。また、[実行時の大きさ]を「最小化」にする。
(5) 同様にakey001.txtを編集し、以下の内容とする。
akey001.txt:(6) デスクトップにakey.exeのショートカットを作り、名前を「通話終了」とする。そのプロパティを開き、[リンク先]に「 1」の2文字を追加する。また、[実行時の大きさ]を「最小化」にする。以後、このアイコンを呼びだすと、akey001.txtに記載されたキー操作が順次行われる。
ただし、上記は接続切断の確認が表示されることを想定しているが、「通話開始」の操作で通話しようとしたが接続されなかった場合、つまりNetMeetintのウィンドウとチャットのウィンドウが開いていて未接続の状態では、余計なことをしてしまうことがある。その時のためにakey002.txtを用意し、「未接続時の通話終了」アイコンを作った。
他のキー操作も登録したい場合は、同様にakey003.txt, akey004.txt, ...のようにキー操作記述ファイルを作成し、それを呼び出すためのショートカットを作成する。
(7) デスクトップの「通話開始」アイコンをダブルクリックしてNetMeetingが起動し、接続先と正しく接続し、チャットウィンドウが開くことを確認する。また、文字カーソルが、チャットウィンドウの[メッセージ]欄にあることを確認する。
(8) デスクトップの「通話終了」アイコンをダブルクリックしてNetMeetingとチャットが閉じることを確認する。
「伝の心&心友」を用いて、アプリケーションソフトの起動、切り替え、設定操作、書き込み、終了などを正確かつ簡単な操作で行えるようにできるかどうかが最大の関心事。
(1)「伝の心」のメインメニューから[呼び出し]を選び、

(2)サブメニューから[ウィンドウズ操作]を選ぶ。

(3)「心友」が起動する。

以下は、文字盤中の代表的な特殊文字。
(4)通話を開始する場合は、「心友」の
を選ぶと、デスクトップアイコンのスキャンが行われるので、
を選ぶ。通話先のパソコンの電源が入っている必要がある。
(5)通話を終了する場合は、心友の
を選ぶと、デスクトップアイコンのスキャンが行われるので、
を選ぶ。
(6)通話中の状態を保ち、「心友」の[戻]操作で「伝の心」に戻って、「伝の心」を使っても良い。この場合も、カメラ画像のウィンドウが最も上に表示される。「伝の心」の利用を終了する場合は、一旦「心友」で「通話終了」の操作をしてから「伝の心」を終了する。通話中に「伝の心」を終了しようとすると、通話を終了していいかどうか尋ねられるので、マウスまたはキー操作で終了する。
(1)デスクトップの
でNetMeetingを起動しても、通話先とうまく接続できないことがある。また、チャットウィンドウのメッセージ欄にフォーカスが移動せずに、文字入力できないこともある。このような場合は、もう一度同じ操作を試みるとうまくいく場合が多い。それでもだめなら、介助者の補助による。運悪く「Explorer: このプログラムは不正な...。」のメッセージが現れた場合は、慌てずに一旦この表示を閉じて、「心友」から[戻]を選んで「伝の心」に戻り、もう一度[呼び出し][ウィンドウズ操作]からやり直す。マウス操作による手動終了が必要となることもある。
(2)デスクトップの
を選んでも、通話をうまく終了できないことがある。そのような場合は、もう一度同じ操作を試みるとうまくいく場合が多い。マウス操作による手動終了が必要となることもある。
2002.2.6 終了の手続きを変更し、かなり改善された。
(3)何らかの原因で「伝の心」がうまく終了しない場合は、次の手順で「伝の心」を手動終了させることができる。キーボード左下位置のCtrlキーとAltキーを同時に押しながら、キーボード右上位置のDeleteキーを押す。ウィンドウが現れるので、「文書編集」を「終了」する。
(4)何らかの原因でパソコンが操作不能となった場合、CtrlキーとAltキーを同時に押しながら、Deleteキーを2度続けて押してみる。それも受け付けない場合は、電源スイッチを押してみる。それも受け付けない場合は、電源スイッチを10秒ほど押し続ける。なお、これらは、パソコンが正常に動作している時には逆に不都合をきたすことがあるので、非常時の対処方法である。
(5)その他、スキャンの速度の変更、音の有無、文字盤の編集、表示位置の記憶などができればいいと思うが、...。