視知覚トレーニングWeb教材「目の運動」

(クリックすると利用できます)

このWeb教材は、西澤が弘前大学の大学院生となったことを機に、情報技術演習(院)の授業の中で、小山と共に開発したものです。
ダウンロード(約500kB)してオフラインで利用することもできます。

2004.6.10-2004.7.29 小山 智史(弘前大学), 西澤 東(弘大院・致遠小学校)

■ 概要

「うちの子、教科書を読ませると、平気で文字を一字飛ばして読んだりするんですよ。注意してもなかなか直らなくて・・・。」
「宿題の音読をそばで聞いていると、あれっと、思うんです。飛んでるんですよ、行が。行の最後まで読んだあと、隣りの行にかないで、一つ飛ばした先の行を読んでいるんです。どうしてでしょう。」

 そのような声をお母さん方から聞くことがあります。

 日本では眼球運動(ここでは「目の運動」と呼びます)と学習の関係や、眼球運動のトレーニングの有効性に関する研究は少ないのですが、欧米では有効性を示唆する数多くの研究が報告されています。まだまだ、日本ではこの分野に対して関心が低いのが現状だと思われます。このWeb教材で眼球運動に関心を持つ方が増えてくださることを願っています。

 いくつかのメニューを用意し、楽しく練習できるように工夫しました。

 本教材はみなさまのご意見をいただきながら、更に改善していきたいと考えていますので、使用してのご意見、ご報告をお知らせいただければ幸いです。連絡は西澤までお願いいたします。

■ 動作環境

 WindowsのIE6.0、NN4.78、NN7.1で動作を確認しました。

■ 特徴

 本を読む時のことを考えてみましょう。私たちの目は連続して文字を追うのではなく、ところどころで立ちどまったり、すばやく飛び移ったり、時にはすでに一度立ちどまったところに戻ったりしています。その際の目の運動とは、次の4つと言われています。

 このWeb教材では

の目の動きが要求される課題があります。また、このWeb教材には を要素とする課題を用意しています。

■ このWeb教材のねらい

 このWeb教材は、子どもの目の運動に関心をもってもらえればいいと思って作りました。このWeb教材のねらいは次の2点です。

この2点は厳密にはきちんとした裏づけが必要ですが、まだ、そこまでには及んでいません。更に改善していきたいと考えています。

 また、目の運動の背景には視知覚の問題が関係することがありますので、できることでしたら視知覚の検査等をして全体的な視覚情報の処理の特性を把握しておくと良いでしょう。

■ それぞれのメニューの使い方


[戻る]

◇文字を追いかけよう

【ねらい】

 ゆっくりと動く文字を目で追うことを通して、ゆっくり目を動かす運動をする。

【使い方】

「文字を追いかけよう」の表示例

【留意点】

 指を使わずに、現れた文字を声に出しながら目で追っていって下さい。


[戻る]

◇あみだ迷路だよ

【ねらい】

 あみだ迷路の線を目でたどることを通して、視覚的な刺激を選り分け、ゆっくり目を動かす運動をする。

【使い方】

「あみだ迷路だよ」の表示例

【留意点】

 指を使わずに、目だけであみだ迷路の線を追っていきましょう。


[戻る]

◇文字をつなげて読んでみよう

【ねらい】

 文字をつなげて読むことを通して、縦横斜めに目を動かす練習をする。

【使い方】

「文字をつなげて読んでみよう」の表示例

【留意点】

 指を使わずに、目だけですばやく文字をつなげて読んでみましょう。


[戻る]

◇縦に線をたどってみよう

【ねらい】

 上下に等間隔で置かれた文字を順番に目で追いながら読むことを通して、すばやく目を動かす運動をする。

【使い方】

「線を縦にたどってみよう」の表示例

【留意点】

 指を使わずに、目ですばやく文字を追って読んでいきます。無理のない設定のところからやってみましょう。


[戻る]

◇横に線をたどってみよう

【ねらい】

 左右に等間隔で置かれた文字を順番に目で追いながら読むことを通して、すばやく目を動かす運動をする。

【使い方】

「線を横にたどってみよう」の表示例

【留意点】

 指を使わずに、目ですばやく文字を追って読んでいきます。無理のない設定のところからやってみましょう。

■ 終わりに

 このWeb教材は、松本敏治先生(弘前大学教育学部)から随時適切なアドバイスをいただき、作成まで至ることができました。深く感謝する次第です。

 少しでも子どもたちの発達にお役に立てれば幸いです。

(参考文献)

[1] 本多和子, 北出勝也: 「見る」ことは「理解する」こと, 山洋社, 2003.
日 更新