第5学年1組  社会科学習指導案
   提案 

     自動車工場を弘前市に誘致する」ことについての賛否を中心に学習

 過程を構成し,社会的判断力の育成を図る。
 

1.単元名  自動車をつくる工業                                                        

  2.指導にあたって                                                                       

  (1) 子どもたちは,これまでに,スーパーで野菜の産地調べをしたり地域資料を活用

  したりしてして実際に自分の目で確かめたことから問題に気づいた。そして,意欲的に

  追求し,食料生産に従事する人々の工夫や努力について理解を深めた。本単元も子ども

  が意欲的に取り組むような学習過程をとりたいと考え「自分とのかかわり」を重視した。

   子どもたちの身近には自動車があふれている。そのため,自動車が大量生産されてい

  ることに対する疑問や自動車工業の抱えている問題点に気づかないことが多い。さらに

  弘前市の小学校の子どもたちは自動車の組立工場や関連工場を実際に目にすることがな

  いため,自分とのかかわりで自動車工業を考えることが難しい。そこで自動車工業の学

  習では自動車をできるだけ子どもの身近に引き寄せて考えさせるために,「自動車工場

  を弘前市に誘致する」という立場に立たせる方法をとることにした。              



  (2) 本単元のおもな学習のねらいは,自動車工場における生産活動の様子を調べ,自

  動車工業に従事する人々が品質の良い製品を造りだすために,工夫や努力を重ねている

  ことに気づくことである。また,我が国の自動車工業の特色を理解するとともに,自動

  車工業が抱えている多くの課題について自分なりの社会的判断ができるようになること

  が大切である。                                                            

   単元の構成として,まず,自分と自動車工業とを関連づけて考えるように導入段階で

  選択場面を設定する。そこで発生した疑問点や追求に必要な事がらについて学習計画を

  立て調べていくという段階を次に設定した。この調べる段階で自動車工場での生産活動

  (工夫・努力など)について具体的に学習することになる。また,まとめの段階では調

  べてわかったことを表現することに重点をおいた。                               



  (3) 自分とのかかわりを重視し,社会的判断力を育成するために,次のような指導の

  手だてをとることにした。                                              

   @ 自動車工業の盛んな豊田市の様子を,弘前市との比較から考えさせる。    

   A 弘前市が,豊田市のように自動車工業のさかんな市になればよいか,意思を決
定させることを学習の中心に据える。                       

   B 自分の主張の根拠を明確にさせるために調べ活動に取り組ませる,という学習
過程をとることによって,学習の意欲づけを図る。       
3.単元のねらい                              
  o自動車産業の特色や問題点について進んで調べ,国民生活を支える自動車産業の

   意味について考えることができる。                    

  o弘前市に自動車工場を誘致するということについて,地図,年表をはじめ各種の

   資料を効果的に活用して,自分の意思を決定することができる。       
4.単元の構想                               
 
        子 ど も の 活 動                  教 師 の か か わ り 





(1)豊田市と弘前市の違いを調べる。               o自家用車にトヨタの自動車が多

  ・小学校の数 ・人口                       いことに気づかせ,豊田市に目

  ・豊田市の小学生の家の人の職業               を向けさせていく。    

  ・市の主な産業                         oトヨタの自動車工場のある所が

  ・市民所得 自動車の所有台数                愛知県豊田市トヨタ町1番地で

(2)豊田市の成立を調べる。                     あることなどにふれ,関心を高める

 

 










  (3)弘前市への自動車工場誘致を考える
  
自動車工場を弘前市に誘致すればどうだろう。
  
   o誘致しなくても良い                     o自動車工業の現状から,誘致は

     騒音? 公害? 自然破壊?              不可能であると主張する子がい

   o誘致すれば良い                       れば,その根拠を別に調べさせる

     工業がさかん  生活便利                                   

     所得が増える  ・・・・                                     
              
(4) 2つの選択肢の主張を整理して学             o板書の構造化によって,問題の

   習計画を立てる。                        集約化を図る。          

     ・長所・短所 ・?   

                  











(5)自動車工場のようすを調べ,選択を見直す。                 o(5)〜(8)については,順番を画一

   o自動車が次々とできるひみつ                            的にするのではなく学習の進み

   o自動車工場で働く人々の仕事や願い                        方によって柔軟に対応する。  
        
        
   

  o関連工場        

(6)自動車工場と公害について調べ, 
 選択を見直す。 
        
 o騒音 大気汚染 水のよごれなど

(7)自動車が増えることによる生活の 
    変化を調べ選択を見直す。 

  o便利    o交通事故    o空気のよごれ

(8)自動車産業の未来について調べ, 
    選択を見直す。        

  o輸出海外への進出   o環境に対して

                                              
  
 
 

(9)自動車工場を誘致することについ                                        o子どもの社会参加については,

   て自分の判断を明確にし,表現活動等                                       出来るかぎり支援する。    

 o自動車工場PR新聞       

o市役所へ自動車工場誘致のお願い                                     o自動車以外の工業として伝統工

o自動車工場以外の工場誘致を考える                                     業に目を向けさせる。      

 o工業に頼らない弘前市の歩むべき道               

            
     
     
        

5.本時の学習(2/10)

  (1)題材名  弘前市と自動車工場

  (2)ねらい  弘前市に自動車工場を誘致した場合の長所・短所を明確にしながら,

         自動車工業の学習計画を立てる。

  (3)展開
      
       子  ど  も  の  学  習  活  動
       教  師 の 支 援

 (1)前時の復習をする。  

    ・豊田市と弘前市のちがい

    ・豊田市の成立など

 (2)弘前市に自動車工場を誘致することについて話し合う。

    ・賛成─────  ・反対─────

 (3)誘致した場合の長所と短所を話し合う 
 
 

 誘 
 致
 す
 る
 ・工業がさかんになる。               

 ・自動車が増えて生活が便利になる

 ・弘前市の人々の所得が増える

 ・働くところが増える。

 ・自動車が安く買える。

 誘 
 致
 し
 な
 い
 
 ・公害がおこる。

 ・自動車が増えると交通事故が起こる      
     
 ・弘前市に自動車工場ができることはない 
     

 (4)長所・短所としてあげられたことの中 ではっきりしないこと(?)はないか
   話し合う

 (5)?を調べるための計画を立てる。 

    ・自動車工場のようす 

    ・自動車工場の問題 

    ・──────
 

 o前時に利用した資料を準備して必要に 
 
  応じて再提示する。
 
 
 
 

 oアンサーチェッカーを使わせ,他の人が

  どちらの立場をとったかわかるようにし

  て意欲づけを図る。
 
 
 
 
 

 
 o発表したことを構造的に板書することに

  よって,長所・短所が明確にわかるよう

  にする。
 
 
 
 
 
 
 
 

 o?があることから,調査活動の必要性

  に気づかせ,学習学習計画づくりへと

  進めさせる。

                    はじめのページへ