2007.6.27 協同研・技術科研究会[pdf][次へ]

障害者の支援機器とものづくり

弘前大学教育学部 小山 智史

1. はじめに

2. 障害者用支援機器

 2.1 障害者用ソフトパックのこと

 2.2 教育・福祉とエレクトロニクス懇話会のこと

 2.3 これまでに作った支援機器のいくつか

3. ものづくりと学校教育

 3.1 理科と技術科(理学と工学)

 3.2 これまでに作ったモノやソフトのいくつか

4. 思うことなど





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1. はじめに



  • 私はIT技術者で、福祉や教育など異分野の方々と共同作業

  • 私が福祉に関心を持ったわけは...










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2. 障害者用支援機器

2.1 障害者用ソフトパックのこと(1989〜)

  • 障害者用のフリーソフトを集めてフロッピーディスクに入れたもの

  • 山本泰範、坂爪新一、増田尚美、永戸久雄、井上英子、岡田俊一の各氏らと郵送によるコピーサービス(二次配布を含め推定数千件)

  • 当時は どこにどのような有用なソフトがあるか 情報が集約されていなかった。

  • 誕生のきっかけ...「視覚障害者の文書処理を考える勉強会(1989.8.27)」
    • 関係者に呼び掛けて企画した私的な意見交換会...予想を越える33名が参加
    • 各地から自費で参加...「お土産」として用意したのが「障害者用ソフトパック」。
    • 用意した「ソフトパック」をこれだけで終わらせるのももったいないと考え、コピーサービスを思い付いた。










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2.2 教育・福祉とエレクトロニクス懇話会のこと(1991〜)

  • 教師や福祉施設の職員や技術者や研究者が集まって始めた「勉強会」

  • 久保真一, 西沢勝則, 川村泰弘の各氏らと呼び掛け人となった

  • 非会員制でオープン

  • 問題解決的なスタンス

  • 当番が持ち回りで話題を提供し、テーブルを囲んで意見交換

  • 参加者は毎回10名前後、延1000数百名。

  • 可能な場合は当番の勤務先を会場とし、学校や福祉施設などを見学。

  • 会に新鮮な空気を吹きこんでくれたのは、多彩なゲストの方々。





話題の抜粋
第1回(1991.9.5)「障害者用ソフトパック」について小山智史
第2回(1991.10.3)コンピュータを利用した教具開発について西沢勝則
第3回(1991.11.7)電子機器アクセシビリティとその普及について飯塚潤一
第4回(1991.12.5)肢体不自由者の介護と補装具の利用久保真一
第5回(1992.1.16)精神薄弱教育におけるパソコンの学習活用事例川村泰弘
第7回(1992.3.5)大型計算機による英文点訳システムの開発高橋信進
第12回(1992.9.3)リポート「ハイテク福祉日本縦断」太田 茂
楽々ハンディキャップライフ入門石川 准
第20回(1993.5.6)障害者用自助具「音声認識電動ベッド」の開発伊東孝三
第32回(1994.9.1)開眼手術後に見える世界佐々木正晴
第35回(1995.2.9)リハビリテーションにおける理学療法の役割とその実際河原優美子
第42回(1995.11.9)福祉情報機器・最先端小澤邦昭
第45回(1996.2.1)肢体不自由児の体格・体力・運動能力の実態について中堀久雄
第50回(1996.12.5)盲学校と情報機器内田利男
第53回(1997.5.3)知的障害者の地域生活獲得のための援助システムについて高橋正安
第60回(1998.7.2)先端の人工知能ロボットと福祉用具への応用五味隆志
第65回(1999.2.18)ドラッグ&ドロップを使ったWeb教材の開発方法に関する研究渡辺真希
第66回(1999.4.8)肢体不自由児のためのスイッチや入力方法の工夫林崎俊男
第67回(1999.5.1)視覚障害者の情報処理・福祉・就労井上英子
第73回(2000.4.6)岩木病院の筋ジストロフィー患者について下山庸子
第76回(2000.10.5)技術を社会に活かす「ものづくり」教育中村昭逸
第78回(2000.12.13)重複障害児のパソコン利用の試み下山直人
第89回(2003.3.8)神経筋疾患とMAKE A WISH大竹 進
第91回(2003.11.11)難聴と補聴器・人工内耳渋屋康則
大畑秀央
第95回(2005.4.28)長期入院する筋ジストロフィー者を取り巻く生活環境について小関 敦
第97回(2006.3.13)聴覚障害者の発声時顔動画像から音韻の発音学習度を推定する方法青山彦聖
第98回(2006.5.16)スウェーデンの高齢者福祉笹 志津
第99回(2007.3.19)地デジを利用した自治体と地域社会のしくみづくり久保田 聡
アナログテレビ再利用プロジェクト小山智史




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2.3 これまでに作った支援機器のいくつか[写真]





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3. ものづくりと学校教育

3.1 理科と技術科(理学と工学)

  • 中学校技術科の時間数の減少(産技学会誌 Vol.49, No.1)
      S37〜S46(私達の時代): 週3+週3+週3
          ↓
      H14〜現在: 週1+週1+週0.5

  • 理学はWhy、工学はHow、技学はWhat(川上正光「工学と独創」)

  • 科学教育(真理の探求)と技術教育(創造)は車の両輪。
    「創造力の育成」は、将来の日本を支えるあらゆる分野に生かされる。
    「ものづくり」すなわち「目に見える形で工夫をする訓練」はその第一歩。




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3.2 これまでに作ったモノやソフトのいくつか





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4. 思うことなど




  • 落とし穴に注意!!
      ×「専門家にまかせよう」...専門家はいない。作る人と使う人の分業ではうまくいかない。主導権は誰が...
      ×「絶対こうでないとダメ」「そんなものは使い物にならない」...芽を育てよう。盛り上げよう。
      ×「どんなものでもデキる」「言われたとおりに作った」
      ×「アンケートできいてみよう」

  • 縁の連鎖...縁の半分はやってくるもの、あとの半分は育てるもの。

  • 無駄のすすめ...二八の法則

  • ものや人に手をかける → ものや人を大事にする

  • 工夫する人を育てる

  • みんなで盛り上げる...草の根の活動を育てる。組織を利用する(裁量を最大限に...)。





koyama@cc.hirosaki-u.ac.jp