2012.5.19-20 放送大学・青森 資料5

「私だけの電子オルゴール」の作り方

小山智史(弘前大学教育学部)

1. 楽譜の作成

 「サクラ」を使い、楽譜を作ります。「ドレミ」で表現できるので、5線符が苦手な方も大丈夫です。ボタンを押すとパソコンで演奏できます。サクラを使わずに、メモ帳などで作ってもかまいません。
 伴奏をつけたい時は、「トラック1」と「トラック2」のように分けて書きます。「トラック3」まで作ることができます。
 音階は、「`」や「"」を使うと次の1音だけ1オクターブ上げたり下げたりでき、「↑」や「↓」を使うと1オクターブ上げたままや下げたままになります。

 

 このような楽譜は「MML形式」と呼ばれます。電子オルゴールでは、下の表の命令を使うことができます(サクラで演奏できる楽譜がすべてオルゴールにできるわけではありませんのでご注意ください)。

書き方説明
ド, ど, cド8, c16, ド.(「.」は付点音符)ドの音。「ド8」のように音符と組み合わせます。音符を省略すると「音符(またはl)」で指定した値となります。
レ, れ, d レの音
ミ, み, e ミの音
ファ, ふぁ, f ファの音
ソ, そ, g ソの音
ラ, ら, a ラの音
シ, し, b シの音
ッ, ン, っ, ん, rドーーッ, レッレー, ッー休符
ー, ^ドードレミーー音を伸ばします。「ド.ー」のように付点音符は伸ばせません。
連符, Div連符{ドドド}, Div{ccc}3連符のみ。また「12分音符」は使えません。
ド#8., ド#半音上げ。「♭」は利用できません。
上, ↑, > 音階を1オクターブ上げます
下, ↓, < 音階を1オクターブ下げます
``ド, ``ド次の音の音階を1オクターブ上げます
""シ, ""シ次の音の音階を1オクターブ下げます
音階, o音階5, o5音階(オクターブ)を指定します。省略時は4。
音符, l音符8, l8省略時の音符を指定します。省略時は4(4分音符)。
テンポ, Tempoテンポ120, Tempo=120テンポ(毎分の4分音符の拍数)を設定します。省略時は120。曲の途中でテンポを変更することはできません。
調, System.KeyFlag調#(ドファソ), System.KeyFlag+=(cfg)調(キー)を設定します
トラック, Track, TR, NowTrackトラック3, Track=3伴奏付きの楽譜でトラックの始まりを表します。トラック1~3で、トラック1を主旋律とします。単音の曲は記載不要。
// 以後、行末までコメント
  1. 音は「""ラ#」~「````シ」の中の最大30種、音符は付点を含む32分音符~全音符の中の8種を使えます。
  2. 和音は表せません。どうしてもという時は、少し面倒ですがトラックを分けて表してください。
  3. マイコン内蔵のクロックを使っているので、音程はあまり正確ではありません。
  4. 収録できる曲の長さは音符の総数で決まりますが、手作業で入力して容量オーバーになることはまずありません。
  5. 小節毎にタブやスペースや改行で区切ると後で修正する時に楽です。また、マイコンは何度でも書き直しできますので、複雑な楽譜を一度に入力せずに、少し入力したらオルゴールに書き込んでみてください。

2. 電子オルゴールの組み立て

 次の表の部品を使います。どれがどの部品かを確かめましょう。

部品名規格・型番と数 簡単な説明
マイコンICATtiny2313(1個) 電子オルゴールのプログラムと楽譜データが書き込まれ、楽譜の指示に従って出力の電圧が変化します。取り付ける時には方向を間違えないよう注意してください。
圧電スピーカSPT08(1個)電圧の変化を板の振動に変えて音にします。
電池ボックス単3×2本用(1個)スイッチ付の電池ボックスを使います。
電池単3(2個)方向を間違えないよう注意してください。
ブレッドボードEIC-301(1個)半田づけをしないで部品を接続するために使います。各列の5箇所の隣あった穴が内部で接続されています。左右の端は縦1列の穴が内部で接続されています。

 部品を下図右のように組み立てます。電池の極性やマイコンICの取り付け方向を間違えないよう注意してください。下図左は部品の接続を回路図で表したものです。

回路図
回路図組み立て図

 圧電スピーカの代わりに圧電振動板を使い、紙コップなどさまざまな物に貼りつけてオリジナルの作品を作りましょう。

3. 楽譜の書き込み(何度でも書き直しできます)

クリップではさむ時は、方向を間違えないように、そして隣のピンと接触しないように注意してください。
クリップライター 楽譜の書き込み

 2回演奏して停止するので、もっと聞きたい場合はスイッチを入れなおします。


「私だけの電子オルゴール」の詳細や書き込み装置については下記ページをご覧ください。
http://siva.cc.hirosaki-u.ac.jp/usr/koyama/mymelo/
koyama@cc.hirosaki-u.ac.jp