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「タイムエイド製作教室」開催のご挨拶

小山智史(弘前大学教育学部 附属教育実践総合センター)

 本日は、「タイムエイド製作教室」に多数ご参加いただきありがとうございます。本日は、主会場の七戸養護学校、サテライト会場の黒部学園、弘前大学の3地点をテレビ会議システムで結んでいます。

 主会場である七戸養護学校には28名、サテライト会場となっている富山県の黒部学園には7名の方が参加されています。黒部学園から遠隔参加していただくことになったのは、本学を昨年3月に卒業された永原さんが同学園に勤務されていることが縁となっています。

 はじめに、今日製作するタイムエイドがどのような経緯で誕生したかを簡単にご紹介します。

 自閉症児の時間管理にタイムエイドが有効であると言われています。附属特別支援学校でも、これまで、自閉症の子どもたちが見通しを持った活動ができるよう、市販のタイマーを使って支援をしてきました。しかし、子どもの実態に応じて細かい時間の設定が難しいことから、利用できる活動場面が限られていました。そこで、当時同校教員であった白石先生と梅村先生(いずれも現在は県立学校教員)が

などの特徴をもつタイムエイドが必要と考え、梅村先生と小山が設計・製作しました(2009年3月)。

 附属特別支援学校でしばらく使ってみたところ好評でしたので、製作教室を開催することにしました。2009年7月に附属特別支援学校で、2009年9月に八戸第一養護学校で、2010年1月にむつ養護学校で開催し、計81名の参加がありました。今回が第4回となります。


 「製作教室」を開催することができたことには以下のような背景があります。

  1. 平成20年度以降、弘前大学では、文部科学省から「教育力向上プロジェクト(通称ラボバスプロジェクト)」の予算が認められ、製作教室を無料で開催できたこと。

  2. 従来は、このタイムエイドのようなものを個人で試作あるいは少量製作するのは大変だったが、ワンチップマイコンが登場し、ずいぶん容易になった。

  3. 教育・福祉とエレクトロニクス懇話会(自主参加の勉強会)を1991年から行っており、その一環で製作教室をスタートさせた。この会の後押しで開催できたこと。
    ※ これまで、「なんでもリモコン製作教室」「電子オルゴール製作教室」などを開催している。関東、関西、九州などでは組織の枠を超えたさまざまな活動が活発に行われている。こちら(青森県?, 東北地方?)ではどうもそのような活動が苦手なようで、損をしている?

 今回は本学を卒業された永原さんが勤務されている富山県の黒部学園をサテライト会場として、「富山県立にいかわ総合支援学校」の先生方も「遠隔参加」されることになりました。弘前大学教育学部では、テレビ会議システムを活用して現職の先生方の支援を積極的に進めていく構想もあり、今回はその練習の意味もこめられています。

 今回の縁がまた次の新しい挑戦につながるといいと思っています。


koyama@cc.hirosaki-u.ac.jp